ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

掌紋

 
 
【掌紋】
 
 
からだのうちがわがあらわになる
そのはずかしさをにぎりかくそうと
すこしだけばらいろなのがてのひらだ
さだめがきざまれているというが
ゆうぞらへ掌紋をつけてなぞにかえる
いんさつのようなひびがあるのみで
うちがわはいちばんぼしとむつみ
ひとどうしのにばんをくずしてゆく
 
 

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2016年09月27日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

苗穂駅にて

 
 
【苗穂駅にて】
 
 
ピントのはずれている写真がすきだ
べつのおくゆきへとカメラがとらわれ
たよりなく放心するのにうながされ
たたずまいからたましいがぬけてゆく
歩廊よりほそく車輛庫をしたがえ
苗穂駅にたつと栓があたまにてゆれ
ひとをひとり以下にするのもその秋の
壜すらみようとしないピントだった
 
 

2016年09月26日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

幼形

 
 
【幼形】
 
 
希臘という文字あしらいがきれいで
それが陽とにくたいであまっていたとは
まぼろしだったのかとてもおもえない
こどものいない市がさかえたともきいて
いたらないからだのつきあかりや
みちくさの未了がおくへにじんでいた
うすぎぬをしまいながらうれうのだ
いつでもネオテニーがさきゆきにある
 
 

2016年09月25日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

灰わたり

 
 
【灰わたり】
 
 
そらがそのまましずかにおりていて
つちのとてもあおいところがある
あんなたいらをわたってひとびとは
いよいよかげむしへとなってゆくのだ
ヘヴンが身のなかだときづかんか
こうへいにしぬことがまざっている
そのからだが奏でているときづかんか
ないもののきざしへむけあがる灰を
 
 

2016年09月23日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

道内名物

 
 
【道内名物】
 
 
食がほそくなりいちばん
ながほそい料理をというと
ゆりねとはっかのあじのする
二尺の紐状がでてきて
からだへくりこむうちに
つちとそらのうれいがましたが
それがどうもられていたのか
音更川のようにおもわれた
 
 

2016年09月20日 日記 トラックバック(0) コメント(0)