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ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ゆげ

 
 
【ゆげ】
 
 
くりかえすよのなかで
うつくしいもののひとつが
ゆげかもしれない
 
かたちのなさがその形で
だとすればひろがりきえることも
もとの液体からはなれ
色をうしなってうまれるのも
ゆれていることさえ
すべて後悔とみえるから
 
よのなかのとおい花のめぐりにまで
ゆげをかんじてしまうとおもう
死にたがっているそのひとが水にふれれば
たちまちけむりにつつまれるようだが
もちろんなにももえていないのだ
 
まなこをみればわかる
ひとのやわらかさとはちがうゆげが
ただあなたとなって一刻
あなたの場所から立ちのぼる
 
 

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2019年01月22日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

山麓通り

 
 
【山麓通り】
 
 
塔をみつめればことばも
たかく立とうとするのかもしれないが
うちがわへ折れたがって
 
まがっているをあるいた
 
ああ、よこたわるひとをみると
動悸するのはなぜか
死んでいると錯覚するよりさきに
いとしい横臥がみずたまりとおもえる
つきあいの発端もあったはずで
 
ひとのからだに空の映ったおもいでが
むかしからの寝床でぬれている
 
材のかさなりが水平線とみえる
ひとつの角度は
青に病んで、といえばいいのか
 
むかうことが喘鳴している
 
 

2019年01月07日 日記 トラックバック(0) コメント(0)