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ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ゆめ

 
 
【ゆめ】
 
 
詩をものしたあと
みちたりてはいても
つらく阻喪して
しまうのはなぜだろう
 
甕の水さえとおくあふれだす
 
なにもかもがはずかしく
たまらないやわらかさなのだ
 
わたくしについてのゆめは
 
蛇口からくだりつづける
ひとすじのほそさを
詩のまだらある手なら
 
遠天界のへびとして
つかめるともおもいあがった
 
 

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2019年04月26日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

こいびと

 
 
【こいびと】
 
 
なじむこと
ふるくかんじることは似て
こいびとのひふから
 
こまかな並列を
さわりだすときがあった
 
うしおはこんな触感を
していないだろうが
はるどなりなら
そうかもしれない
 
蛍光灯があらわにする
ときの有個にうたれ
 
おじけづきしゃがみこんだ
 
やがては端居となり
からだすべてのゆめとなり
ゆびでいきるのをやめた
 
 

2019年04月23日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

 
 
【星】
 
 
わずかながら貝刺ばかりくうと
血もあおみからだもひえる
げんたいのよろこびがあるが
 
いくつかもられた貝類からは
なにごとかかくすてだてを
 
ただこの身へといれていたのだ
 
二枚の殻やみをこぶしのやみで
ふかくかなしくおおいきると
掌中にくらい星がきめられ
その決定でさしぬかれるのが
身をいれるわざでもなかろうか
 
ひとと交わすためひとでをもち
かえりは五六条ほどあるいた
 
 

2019年04月22日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

交代

 
 
【交代】
 
 
むろんそこは往来なのだけれど
たてものがひとつもふさがず
ただまぼろしがゆきすぎる点では
ひかりふきだまる廃墟といえた
 
うごきはかたちをかなしくみだす
むくどりの輪郭がみずからにおかされ
なぎさのようなものになったとき
 
いつもみちはのせるなにかとまざり
このさみしい頭蓋につながるのだ
 
ひろいY字路に混色の鳥がいるとは
およそそんなあふれかもしれない
なにゆえあふれているのかを問うと
 
みわたしにそらはおりきたって
ひとつとすべての交代がはじまる
 
 

2019年04月12日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

 
 
【杭】
 
 
はじめての蝶がよぎるのは
悔いもなかばをすぎてからか
 
植物界にはしめった裏があり
それがかわいたかけらとなって
うごきをなやみはじめるのだ
 
もう空中はそれだけで楼閣
構成物もほかをみとおすまどで
 
だから蝶とともにただようひとが
とどまるはしらをときになし
 
逆光のおのれにイエスを吊るす
 
ぱぴよんのひびきは蛾もゆるす
そのゆるしがことばの杭で
うらみなくうたえないものだ
あることあまたの、ふくいんを
 
 

2019年04月08日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

てのひらでなく

 
 
【てのひらでなく】
 
 
てのひらはうちがわをつくる
それゆえひとのくぼみをさわれない
まぢかのからだの盲目の箇処に
この星のくうきをうすあおく置く
 
まちがっていることをするたのしさ
 
ほんとうはふたつは同時にありえない
でも盲界には等高線があまたあり
こころのおなじたかさをつなぎだすと
手と手がうごく、さわる映画となる
 
からだでパズルができないことを
さわりは衝突のつながりにしてゆく
 
てのひらではなくむしろ
いたく痛い内そとのさかいに
うすくすておかれるような
てぶくろなのだ、わたしらは
 
 

2019年04月05日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

お知らせ

 
 
新年度になりましたので、ご報告を。
 
本日よりこれまでの准教授から教授に昇任しました。本日昼過ぎに辞令交付がありました。
 
くわえて先般、北海道大学文学部に提出していた博士論文「黒沢清、映画のアレゴリー」にかかる論文審査報告が教授会で承認され、取得学位が博士(文学)となりました。
 
とりあえず私としては慶事がかさなったことになります。
 
なお、北海道大学文学部では組織改編があり、所属が以前の「北海道大学文学部大学院文学研究科、映像・表現文化論講座」から「北海道大学文学部大学院文学院、映像・現代文化論研究室」に変わりました。私の研究室は、体制がそのまま継続されています。
 
   

2019年04月01日 日記 トラックバック(0) コメント(0)