fc2ブログ

ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

拈華

 
 
【拈華】
 
 
ひろがるちからが飽和して
やっと鞠をなしている
すこしひしゃげてもいて
たたえるしずくがひらたい
 
しろさがゆれるねむる
斬首は花がたよりしたと
あなべるがくちごもる
 
こまかなすきまに
おくがあるとすれば
 
わずかにみどりなすが
もう拈華が微笑をよばぬ
摩訶迦葉はどこなのか
 
 

スポンサーサイト



2023年07月17日 日記 トラックバック(0) コメント(0)

安居

 
 
【安居】
 
 
日々の端居をつなげるうち
ほとりをうつりねむった
いつのまにかまざっていた
 
からだにあるふたつの縦
ひとつはこれまでをくびる
 
斑のあるものになろうとして
腑のあるさまにかわった
未聞をあらわす語が百腑だ
 
みずからに安居すると
うしろすがたも一夏
もはやすごすしかない
じつげつをただ破す
 
 

2023年07月13日 日記 トラックバック(0) コメント(0)