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耳と眼 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

耳と眼のページです。

耳と眼

 
 
【耳と眼】


外にテオ、内にヴィンセントがいて
世界はまるくあふれている
あたりには風にゆれる麦畑もあって
ちかづきすぎて星と月までがゆれようとも
思考の韻律が色彩の韻律であれば
すべてが個者の眼にゆるされてゆく
「テオ、ななめのおれは耳を切ったよ
自画像を描くためそうしたのかも」
そのテオは家のなかなど耳にすぎないと
外の暗さに佇ち眼をただ澄ませている
 
 

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2011年10月13日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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