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空気牛 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

空気牛のページです。

空気牛

 
 
【空気牛】


あるときは水のうえをあるいた
あるときはみずうみの波打ち際にいて
だんだん模様が渚になっていった
行きつ戻りつからだにゆめをおぼえつづけて
見透そうとするさざなみにも秣をかんじ
眼からは重荷がなくなってただ頬に溶けた
どこから来たというあたりまえの問が
何頭いるという問におのずからかわって
かつては九牛だったと応えたかったが十年間
気配みたいなわだかまりが身に余って甘い
 
 

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2011年10月17日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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