羽毛 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

羽毛のページです。

羽毛

 
 
【羽毛】


スープのさめないうちに話したことがらには
匙に掬われる滋養のあたたかさがまつわり
ことばと食べ物のそうした混ざりからは
羽毛のようなものさえけむっているとかんじる
食べた皿が山鳩のスープであればもっと
匙の影も、森の網へとながく伸びただろう
かこまれるひとつの食卓とは人みながやがて
わかれゆくためにある歩廊にすぎないが
ことばではなく、ことばに似た血のながれは
いつまでも眼にのこって山鳩をみさせる
 
 

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2011年10月26日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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