ジミ・ヘンドリックスの歌詞三つ ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ジミ・ヘンドリックスの歌詞三つのページです。

ジミ・ヘンドリックスの歌詞三つ

 
 
火曜日の授業のため
ジミ・ヘンドリックスの歌詞を三篇訳した。
以下−−



【ウィンド・クライズ・メアリー】

トランプのジャックが整理箱に戻り
道化たちがみなベッドに就くと
しあわせが夜の通りをふらつきだすのが聴えるだろ
その足あとは赤いドレスをまとっている
それで風が「メアリー、」と囁き声をだす

憂鬱が陰気に掃ききよめる
砕け散った昨日の人生を。
どこかで女王が啜り泣いている
どこかで王は女王なしにいる
それで風が「メアリー、」と泣き声をだす

信号はあすには「進め」の青に変わり
ぼくのベッドを虚無でかがやかせるだろう
砂州はながれに消えてゆく
なぜってそれらの生きてきた生とは死だったから
それで風が「メアリー」と叫びあげる

吹き渡る風が記憶を蘇らすことはあるか
むかし自らが吹き抜けたもろもろの名を。
老齢となり知恵の杖をつきながら
風はこれが最後だと囁き、
泣き声で「メアリー、」と呼ぶ



【ワン・レイニー・ウィッシュ】

黄金の薔薇の渦巻く夢をみた
そんなに大昔のことじゃない
青みがかった霞と屍骸もみえた
それらはイメージのなかで古びなかった
魂の樹木の下にはきみがいて
やすらかな睡りに落ちていた
きみの手にはひともとの花が握られていて
そこからぼくを待ち受けていた
ぼくはきみをちゃんと見つめたことがない
これまでも、いまだって
でもきみは睡りから醒め、笑い声でぼくの名を呼ぶ
きみはまさにそれでぼくのこころを盗み去った
ぼくのこころが盗まれて
どこかへ消えてしまったんだ

黄金の薔薇、黄金の薔薇、黄金の薔薇
それはぼくのみた夢にすぎない
でもぼくはそれをひとに話すのが好き
夜空は千の星にあふれかえり
太陽が山の稜線に接吻して空が青みがかる
11個の月が虹をこえて奏でだし
音楽はきみとぼくのうえに響いてくる



【クロス・タウン・トラフィック】

きみはおれのクルマの前方に飛びだした
おれがクソ忙しいって知ってるはずなのに
おかげできみを乗せ94マイルも走らされちまった
おまえはいう、「すごくキモチいい、苦痛も消えちゃうし
でも、ひと乗りだけイキたかっただけよ
あんたなんて街なかの運送サーヴィスみたいなもんだもの」
きみに分別つけさせるなんて土台ムリ
運送屋っていわれても、きみとひとっ走りしたくない
運び屋っていわれても、きみの仕出かす全てがおれをグッタリさせる
それでおれはべつのやりかたでクルマを流そうとした
おれだけがヒット・エンド・ランで非難されるわけでもあるまい
で、車輪をきみの背中じゅうに乗りあげた
できることならきみをもっと悦ばせたかったんだ
でもおれの信号が青からヤバい赤に変わるの、わかったろ
おまえといっしょだと渋滞で前にもすすめやしねえ
こんどはきみのほうが街なかの運送サーヴィスだったわけさ
運送屋っていわれても、きみとひとっ走りしたくない
運び屋っていわれても、きみの仕出かす全てがおれをグッタリさせる
だからおれはべつのやりかたでクルマを流さなきゃならない
ああ、運び屋はあれやこれや用心する
外を知れよ 分別をつけろ
運び屋はあれやこれや用心する
運びは外ばかりみて気もそぞろ
用心しな
運び屋、用心しな
通りにはなにかが待ち構えている 突っ切るんだ
運び屋、用心しな
 
 

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2011年11月26日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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