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医王湯 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

医王湯のページです。

医王湯

 
 
【医王湯】


あらう場所というものがあって
へそ下についたおもいでは
男湯でどうどうとながされる
むらさきの金属性にふくれ
だれでもないものに均された股間にも
この世の忘却がきらめいて
それすらなにかへ侵す湯の尖りで
うまれたころのあかみをますだけだ
都鳥のおりなす、うごきの「べき乗」は
あふれることでおもいでに似かよった




ドゥルーズ『差異と反復』220頁から――《忘却はむしろ、記憶の限界、すなわち思い出されることしか可能でないものに関する、その記憶のn乗として、本質的な思い出のなかに現存しているのである》。
 
 

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2011年12月16日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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