入浴歌、追加 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

入浴歌、追加のページです。

入浴歌、追加

 
 
昨日は立教の入学試験監督。一年で最も気疲れする仕事で、おかげで帰宅後はすぐに晩酌して寝てしまった。まだ二回ある。

二月十七日の【小池昌代+阿部嘉昭、「入浴詩」特別講義】に向けて、続々、詩稿がとどく。海埜今日子さん、浜江順子さん、水島英己さん。それぞれの個性がその個性をたもちながらも、「入浴」という新規主題を契機にして若干ブレてゆくのがおもしろい。やはり「入浴」とはひとを裸にし、そこから原理的な変貌をしいるテーマなのだ。それと海埜さんが送ってくださった井本節山さんの詩篇もすごくおもしろかった。こちらもぜひとも受講者に紹介させてもらおう。

それとこの欄を借りてもうしあげますが、「投稿する」といってまだできていらっしゃらないかた、今月14日(バレンタインデイだ…)までは何とか間に合いますので、メールをお待ちしています。

このあいだ、今年の卒制歌集で「入浴」歌があったことを失念していた旨、しるしたが、それらの歌集はぼくのやった、二〇一〇年度前期の立教短歌演習での作歌をもとにしたものだった。ということは、ぼく自身もその演習に「入浴」歌をだしていたのではないかとおもいあたって探した。あった。しかし目当ての歌がまだ見つからない。きっとその演習のまえに作っていたのだ。とかんがえてさらに探したら、これも見つけた。下手糞だけど、以下に披露しておきます。




湯のなかにわたくしがゐて、わたくしは奇病の脂、浮きやすくして


まいにちが朝湯ばかりでわたくしも瀧の記憶とともに消えゆく


白昼の湯のあかるみへ溶けいつた君になみだの塩あるらしも

――以上、阿部嘉昭、二〇一〇年度前期立教短歌演習参加作品より


そのかみの父のにほひのなき裸ひとつ撓めて昼を湯浴みす

――阿部嘉昭、二〇〇八年ミクシィアップ



余勢を駆って、いまつくった一首をさらに――

かすむひとかげとなりしか湯にひそみ湯なるものらとかさなりゐし夜





このところ読書は低調。完全にもってゆかれる本に出会っていない。ただしいま読みはじめた坪内祐三『探訪記者松崎天民』はもう出だしから底光りしている。博覧と精査の理想的融合のなかから、明治大正文学の周縁が、喜活劇となって現れてくる。坪内さん、やはり生半の読書ではないなあ…
 
 

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2012年02月07日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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