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西脇さんの入浴詩 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

西脇さんの入浴詩のページです。

西脇さんの入浴詩

 
 
今日はいよいよ午後三時から、立教池袋10号館X105教室で、小池昌代さんとの立教最後の授業。対談テーマは既報のとおり「入浴詩」。ところが昨日深夜帰宅してから、古本屋で買った『西脇順三郎全詩引喩集成』(新倉俊一著――いまごろ購っていると叱られそうだが、新倉解釈に縛られるのをずっと怖れていた)を何気なくひらいていたら、西脇さんの「入浴詩」がみつかってしまった。これも忘れていた自分が罰あたり、ということになるが、さて、どうしよう。もう配布プリントは完成しているのに。とりあえず当該の詩篇は以下です。



【一一五】西脇順三郎

西国の温泉にしようか
東国にしようかと考へた
むぎわらやの人は遂に
修善寺にした
あの人はよく宿へ遊びに
来てくれた
寺の鐘が鳴る時分
松の葉が金色に光る時分
池の流れにまはす玩具の
水車をみながら一緒に
お湯にはいつた

――『旅人かへらず』より
 
 

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2012年02月17日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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