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喩でつくられた眠り ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

喩でつくられた眠りのページです。

喩でつくられた眠り

 
 
【喩でつくられた眠り】


塩をふいたきらきら。身に直立する帆柱すらなく、肩幅そのままの全身は、一艘の舟のかたちをねむりつづける。それでも寝返りはうごきの襞をなし、やがてそこに朝がはいってくる。ほのかなことがひろがり引けば、かわりにあるうつくしい灰色の肌が、織り布のように(起き)を予感させる。
 
 

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2012年05月31日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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