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キャンパスその他 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

キャンパスその他のページです。

キャンパスその他

 
 
北大のキャンパスがバカっ広いのは知られているだろう。南北でみれば地下鉄三駅ぶんに拡がっている。原生林(実際は植生研究のため計画的に樹木が植えられている)のなかにポツポツと、ときに用途不明の建物まで点在し、なかを幹線が縫い、そこを一般人や観光客が散歩していたりもする。

ぼくの木曜三講は全学部生に向けた講義で、研究室のある文学部棟からおもいっきり遠い。あるくと12分くらい。さすがに利便のため教師・事務員・学生向け学内巡回バスも走っているが、これが15分間隔の「間遠便」。学生など多くの者はしたがって自転車で移動する。路上は移動ばかりだ。けれど、雪がはじまったらどうするのだろう?

昨日はしかし陽射しが温順で、紅葉黄葉も鮮やかに色づきはじめたので、日ごろの運動不足解消をかねて、眼の保養かたがた三講の教室までをあるいた。そういう基本にかえれば、単純に北大のキャンパスは、夢のようにきれいだとおもう。聞けば、桜の開花がそうであるように、北海道の紅葉黄葉も短期間で終わるという。そういえば昨日も色づきが充分でないままなのに、もう葉が舞い落ちはじめていた。さみしい感じがする。

札幌の天気は高地のように急激に変わる。三講終了後、つまりたった一時間半のちに教室から出ると、暖かだった空気が冷え込み、空も暗転、もう小雨が降りだしていた。一時間半まえの気候では、傘の必要をだれもおもわないだろう。もしかすると冬到来前のこの季節は、傘を常備していなければならないのかもしれない。

今年出た詩集の年間回顧を依頼され、〆切が迫ってきているので、読書は当面、それらの再読になる。ぼくはもともとムラッ気なので、初読で作品を把握しそこなう危険がある。というか、もともと詩集は、「ふつうではないことば」で書かれているので、一読のみで、ハイ、おしまい、というわけにはゆかない。読みそのものが日中時間や季節、読解速度の差にしたがってどう変貌するか、それ自体を教示されることが、良い詩集の価値なのだとおもう。

このところ短篇散文詩というかたちで連作してきた自分の詩作は、いま詩集単位でかんがえる段階になって、これからは書いたものの削除、訂正など「編集」の時期に入ったと自覚している。したがって新たな詩作を慎むべきなのだが、上の要請で詩集を再読すると刺激されて、また詩作が「起こってしまう」かもしれない。舞い落ちる葉のような拡散。自分を運営するのも計画どおりにはゆかない。
 
 

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2012年10月26日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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