気球 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

気球のページです。

気球

 
 
【気球】


ぬけだしてゆく自分をただ前にすすめると
身の幅に野道が刳りぬかれ空気がにおう

そこが銀いろの壜だとして栓でありたかったが
よこたわると道をとざす閂にまでなって静まった

死にたがるには持前がなくポケットだけ多い
その数にしたがい気球をうむひと月だろう

たぶん静脈が草につながっているのだから
どこから捉えても見えなさにテカっているはず

ありもののまざる周囲のひかりだ、わたしは
それでも馬連になでられうかぶ瘢痕がある
 
 

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2012年11月13日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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