音楽が終ったら ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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音楽が終ったら

 
 
次回、来週木曜の全学用ロック講義の題目はドアーズ。CDを確認したら歌詞対訳がひどい。一枚目『ハートに火をつけて』はLP盤に故・今野雄二の名訳があるから転用すればいいけど、二枚目『まぼろしの世界』はもともとLP盤に対訳が掲載されていなかった(錯覚していた)。かといってCD盤の対訳を頼る気にはなれない。仕方なく訳した。訳した二曲の歌詞を下にペーストしておきます。



【アンハッピー・ガール】

幸〔さち〕うすき少女
孤独へ置き去られ
ひとりするトランプに興じるのみ。
みずからのたましいの看守を任じ
みずからの牢〔ひとや〕に
身を鎖〔とざ〕すのみ。
だからきみは信じない
自分の拒絶がぼくに何をもたらすのかも。
きみをみることは
そのままきみを泣くことだ

薄倖なおとめ
みずからを閉じる蜘蛛の巣を裂き
鉄格子など鋸で断つのだ
きみは牢に囚われの身
きみがみずからを
収容しているんだ

しあわせうすき娘
悠々と翔びたて
みずからに機会をあたえ
神秘のなかを泳ぐんだ
きみは死にかかっている
みずからを収容する
きみ自身の
にくたいの檻のなかで



【音楽が終ったら】


*音楽が終われば
楽興が尽きれば
調べが絶えれば
それに合わせ
ともしびも
消さなければならない



音楽は妙なる友
乞われるがままに炎上して踊るんだ
音楽しか友だちがいないんだろ
そうして最期を迎えるのさ
最期を、終末を。

取り消しだ、
おれの蘇生認可など。
おれの信用証明なら
拘置所へ郵送してくれ、
そこにおれの友だちも入っているから

鏡に映った顔がゆれている
窓辺の少女はそこから飛び降りようとしない
友だちのつどう宴では
「生きよ!」とさけんだ
「けれどわたしを待つのは
この屋敷の外で」

大いなるねむりへと
沈みゆくまえに
おれは聴きたい
悲鳴を
蝶の悲鳴を

もどってきて
もどってきてくれ
おれの腕のなかへ。
おれらは倦みだしている、
あてどのない放浪に
眼を俯けてのこのさすらいに

とても優艶な音が耳にひびきだす

やつらは大地になにをしでかした?
やつらはおれらの妹にどんな暴挙を?
破壊した――略奪した。
妹を裂いた、噛みきった。
それからナイフでメッタ刺しにした。
明け方ちかくになって
妹の死体をフェンスへ縛りつけ
それから地面に引きずっていった。

そのときの優艶な音が聴こえる。
ほら、耳を地面にあててみな
おれらが望むままに、
世界がいま、手に入るじゃないか

ペルシャの夜が脳裡にあふれ
そこにひかりがみちはじめる
見神体験
イエスよ
われらを救いたまえ

だから


音楽は妙なる友
乞われるがままに炎上して踊るんだ
音楽しか友だちがいないんだろ
そうして最期を迎えるのさ
最期を、終末を。
  
 

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2012年11月18日 日記 トラックバック(1) コメント(0)












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まとめ【音楽が終ったら】

   次回、来週木曜の全学用ロック講義の題目はドアーズ。CDを確認したら歌詞対訳がひどい。一枚目『ハ

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