束 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

束のページです。

 
 
【束】


ここからの奥はだれも下りないので
ゆきすぎる名前もみな雪駅とさだめる

鹿がいた、とながい耳を立てる後姿が
うすぐもる車窓へゆっくり溶けて

雪上のみに駅のあったむかしを
波うつ白にする、かたちの夢をみる

かたちがまなかいのよりどころだとして
なにもなくなるのも脳髄のかるさ

わらのにおいさせてからだの束をつかむ
束ねられるほどの複数がじぶんにある
 
 

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2012年12月19日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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