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三篇 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

三篇のページです。

三篇

下腹の棒の霞よ春来り心の梁の灰となるまで





屈託ない百花のなかに俺がゐて初めに逃れだす魅[もの]を頌む





【贋「即興詩 やさしいかみ」】


やさしい髪のおとこが
夕空のしたを歩いて
総身を溶かしている
外套がばさばさ
かれはこれから
豚児たちを手許にあつめ
馬おんなが跳ぶ
美田の祭にむかうのだ
やさしい髪のおとこ
眼のいろも影もうすく
いつも事物の隙間に
にじみだすものをみるが
脚をひらいた
馬おんなのそこからは
破れた神が現れるとも知る
それを下腹の馳走にして
豚児たちとともに
なかに春を挽いた
花色の腸詰を
美酒にまかせて流しこみ
楽天のなかにすべてを
喰らうつもりなのだ
(死んでゐるのに)




昨日は以上三篇の詩歌を他人の日記に書き込んだ。
最初二つの短歌が「なにぬねの?」枡野浩一さんの歌日記、
最後の詩篇がお馴染み、森川雅美さんのmixiでの連載、
「お題即興詩」への書き込み。

恐れ入りますが「機会詩篇集成」をゲットされたかたは
以上三つをしかるべき位置にペーストしてください。
この「集成」、今月が終わるまでは
「増殖」にまかせようとおもっています。
ご迷惑だろうけど。



その昨日は一日、読書三昧。
朝の終わりに読み終えた
倉田良成さんの94年の詩集『金の枝のあいだから』の
清清しい印象が、その後の読書にもずっと残った。
倉田さん、ご恵与ありがとうございます。

この詩集での倉田さんの詩的修辞は
僕のものとすごく似ている面がある。
だからこの詩集を読むことは
僕自身の詩法に援軍を受けることともなる。
そのうえで倉田さんの日本古典を中心にした博覧強記が
詩の言葉に見事に溶け込んで
秋の季節の推移が僕の眼前にやわらかく普遍化していった。

来週アタマにでも再読して
詩集評を日記欄にアップします。
本当にいい詩集だった

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2008年02月23日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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