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ゆきやなぎ ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ゆきやなぎのページです。

ゆきやなぎ

 
 
【ゆきやなぎ】


とじているなかにも縦横無尽があって
せつせつとふる雪は域をくるわせる

それで北方派はみずからの耳目をうたがい
ゆきわたる者への一瞥を一聴にできない

きくうちにそれがうまれなおす予感
ゆびがふれただけで熱死する肩のように

からだの端が尖りをおびていることは
ゆきやなぎの芽を人へのばしているのだ

うすぼけたからだではただ重量が愛される
たとえばブーツをぬぐかたちの折れが
 
 

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2013年02月22日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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