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「なにぬねの?」への二文書 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

「なにぬねの?」への二文書のページです。

「なにぬねの?」への二文書

【短句(自由律)五句】


天平のわれ百のうつろや



八朔重たげな春あらし



庭のさきにも庭が来てゐる



朝の千露を迷ひ鹿ゆく



覆水だらけの老いの部屋ぬち






【推敲】

推すも敲くも
眼前に春の扉ありて
その奥に
女の崩し字のざわめき。
跳ね糸ひとつ引けば
伽藍伽藍と
構想も緑青もなん
どたり頽れてゆく。
「S様いとし」
「やなぎがしるし」
発芽か発眼を
樹の抽象にみて
さてこの験しを
いかに女字に崩すか
結局は万字や卍になって
胡坐の身も経文だらけ。
「まだ耳のこる
はなはるの」
身を推して身を敲く、
最期めらのぽこぽこ音。
おんおんおんと
仔馬もゆくよ、
ゆたり狂気の渡りを。
遠いね、万物はとほい
身に実に




今日、「なにぬねの?」にアップした二文書を
説明ぬきでここに転載しておきます

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2008年02月29日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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