列のあぶら ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

列のあぶらのページです。

列のあぶら

 
 
【列のあぶら】


くれよんでは黄の土色をこのむ、とりわけ
色があぶらをふくむ手ざわりをこのむ

えがくことはあぶらをふくんでいて
やわらかく苦しみながらてのひらを絵にする

もののうちにあるものを魔だとしんじれば
まどをこんにゃくの風がべろべろ叩いてゆく

日がくれていってかたちがわけられぬ頃に
くれよんのよれた線にはあやめがしずむ

よれているそれにもたしかにうごめきがあり
線がひそめている風の舌がお化けのようだ

遠目にはみえない絵を近くの眼でさわるが
それすら仄暗さでできなくなるのが終わりさ

つくえに紙を置いたままわいた風呂とまざり
えがくうちつかれにたまった木屑をながす

ゆらめくホトと向こうの絵がはなれて列なり
ひとりのなかにある列を絵にしたとおもう
 
 

スポンサーサイト

2013年04月11日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












管理者にだけ公開する