腑分け ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

腑分けのページです。

腑分け

 
 
【腑分け】


ふわけのおそろしさを遂行している
めぶきはじめたやなぎにたいして

ながれている日はいつも眼にたりず
さくらのはらわたをみあげる幸をねがう

うつくしいむすめたちの髪にも体温があり
それがひかりに照ってくずれるのをみる

だからみずからがるつぼのなかに置かれ
たれてくる髪がこもれびのたぐいをつくるのを

みることのマゾヒストみたく切望するが
おもいのなかからはわらう顔がきえている

ふぇちとは嗜虐の眼にせりあがる無
せかいやからだに空白をあけているそれらを

ひとから離してせかいのしぐさとただよぶ
かの女らはむすめたちとしてふわけされている

それらがうつりゆくままであるならよいが
近景の髪が、遠景の髪とむすびあってはだめだ

そういうのがこの眼にははらわたとなって
胃と肺がつながるおそろしさをかなでる

ふわけとは楽譜からひとつの音符をうかばせて
樹下のくうきに木管のこえをひびかすこと

みちたりたひとりですることなのだ
寺のような胴からはらわたをとりだすのは

きもちわるい群れのひとりといわれる
ほんしつである刀身がにぶくきらめいて
 
 

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2013年04月24日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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