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ほつれ ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

ほつれのページです。

ほつれ

 
 
【ほつれ】


ゆきがきえるとふたたび枯葉が舞う
とおい円陣にまなざしをなげる

まるいものの量とそれに反する空白
よるに映っているのはそんなほつれだ

かおと手のちがうひとをかんがえる
にんげんの細部とはなんの仙界なのか

ふしぶしが傷むというときのふしぶしを
のこっているべらぼうに寄せてみる

よりそってなった接触が循環する
おもうまま、すくなさになってゆく

いなかったことをほめられたかぎりは
きのうよりすくなく死んでいる

紙のまえに布の世紀があっただろう
いまはりんねるの肌ざわりにとけている

着衣もすきまにより成っている
そこに温まっているちぶさのなつかしさ

たしかに立体は平面よりおくれている
まねることを棺にしてゆくならば

手もとにはみじかい白魚があるが
これはさわってみたひとの手でもある

相互とはどこからほつれているのだろう
みつめずにしずかに息をはいてゆく
 
 

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2013年04月26日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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