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諧 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

諧のページです。

 
 
【諧】


つくえに手を置いてすわれば
そのすがたにもう諧がある

たぶん調和というものは
おくゆきに階段をふくんでいる

それはとてもはずかしいかまえだ
奥から手まえにおよぶなんて

それでもききいることがあやうく
耳のなかも余白になってゆく

きみはだれのまぶたなんだろう
ときどきは瞑目になっている

せかいの椅子が半減している
すわることがけずられて

ゆっくりと全身が椅子へかわり
そうだ性は引き算を真似する

尻と尻のすきまでできている
あらゆるきみの忘れつつある支え

海に似たものだろうか
みつめる部位を移されるのは

前髪があるね、まなざしのうえに
そのおもさできっとねむるんだろう

すわってうつむくきみの就眠矩形
まゆのほどけゆく絵のようだ

かたちにあつまっている諧が
半減するのも諧、それをみている
 
 

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2013年04月29日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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