十人図 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

十人図のページです。

十人図

 
 
【十人図】


まひるまのほのおがみえる時節となった
それらは身を十ほどへだてた処にたつ

あかるさをみずからもやしているのだ
たまゆらにしてきえぬ持続が春といえる

あかるさは複数であり光音なので
さだめられた十人くらいの起居となる

ある者が見あげ別の者がひざまずく
しぐさのしずかな展覧が眼をすいこむ

ひかりの網を着るだけだから裸身が透け
かいなをあげるすがたも骨ではなく塔

うしろの幹や葉とともにあるうつくしさを
ひとではなくかたちだとかんがえると

矯めることからしたがうことへと
こころのなかに十人図がめくれだす

はじめは図で息づく数もあったが
楽興なのだろうやがてそれがきえる
 
 

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2013年05月15日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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