に ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

にのページです。

 
 
【に】


はじめにふみこんだ足が後悔にそまる
ろうかの端の春田のようなところに

まどがあるのは眼にはよいきざしで
足をいなむためにやなぎがゆれている

ずぶずぶとあることがゆれることになる
それがからだにひそむあまたの序曲で

こんなふうに「に」ばかりをいっていると
やがては「二」もじぶんにはっきりする

きみの方角になにをたてているのだろう
じぶんのからだをいまの窓辺において

たくわえる回路がたらなくなった弱電の
ひとみたいによわいしめりをつたえている

裁たれるまえに布がみな矩形であるのは
からだのほんしつにたがえていて恐ろしい

しかくがくずれてりったいにふくらむとして
きみの着た窓もそれで服になりやなぎがみえる
 
 

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2013年05月18日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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