めもり ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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めもり

 
 
【めもり】


あれやこれやのことなるながさを
ものさしがはかりだすわけではない

むしろすべてべつなるものによって
おなじみずからをものさしはきめられる

たいくつな目盛をくりのべるのみだから
日に日に移る遊牧にもそれは沿えない

ひらきゆく記憶とともにうかぶ法悦の顔も
配分としようなら気持わるくなるだけだ

いまごろはあの地をあじさいが彩るだろうが
にじんでいる球に縦を刺すのもむずかしい

ひとつめのとなりにただふたつめのある
そのことがなんの虹も内包しないから

ものさしはその目盛でおのれがはかれない
棒立ちにしるされる順序もうすくなるだけで

目盛がありつつ眼のないことのほそながさ
その上下すべてにはひかりなく縦が垂れている
 
 

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2013年05月29日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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