最後 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

最後のページです。

最後

 
 
【最後】


ひもといてゆくことで
最後への近づきがわかる

さんざん歌がとどろいて
おわりのぺえじはさみしく

ぬがしていってなにもない
球根のようにあかりする

あるいはひとつの家の
とびらをみているみたいだ

よそよそしさで気遠いのに
ふたたびをのぞんでいる

それは奥つきの玄関で
矩形からはほそい裸が覗く

ひともとの草にある白光で
からだのあしたもぬれている

よつ足だったそれまでが
直立している読後のくらみ

くわえて跛行のゆらぎが
しずまりつつある波型の脚

億個もまたスカートだと
うしろのうすものがつげる

さようなら陰毛のかげり
遠目にそれも雲にすぎない

じんたいの天象がめぐり
あまりゆくだけの天族だった

けれども音楽になろうと
カデンツァでふるえもしない

ちいさなカットとつぜんのカット
たったいまの縮率がもどりきる

そういうすがたをおぼえる
ひとつの本のおわりには
 
 

スポンサーサイト

2013年06月08日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












管理者にだけ公開する