鋲 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

鋲のページです。

 
 
【鋲】


とどめている位置があからさまになる
鋲にはいちまつのさみしさがある

だからむかうものを金色にとめながら
鋲同士はなれあった布置になろうとする

みずからが点綴であるあいまいな囲い
そこから貼りつけたひかりがもりあがり

磔刑がひとつのはらわたへと反れてゆくとき
とじられる季節もそれじたいからしたたる

こころをもつ固定はささげている
それがそうではない厳粛なふくれを

この事前が事後をしのいで鋲がもちあがり
藤の日の金髪がすぎさりへ落下してゆく

あらわれた鮮しい空白には微細な穴があき
写されていた白波の血がそこへ吸われる
 
 

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2013年06月20日 現代詩 トラックバック(0) コメント(0)












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