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散文4 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

散文4のページです。

散文4

 
 
蔓がのびてゆくような寓話の型がある。ところが蔓というものには、らせんの伸長がけして自明なのではない。不安定にのびた尖端が中空をまさぐり、ついに添え木をつかむまで、手のばけものがみえるのだった。うごきのゆれを風が「手」助けしているのもかんじた。なにか、にんげんみたいな手のかかわりあうそれら摂理がおそろしかったが、蔓型の寓話から検出されるべきが、ときどきの風量だとはみとめた。いいかえればそんな風量に天族の四五手があるのだ。もっとおもいだす。かつてのすまいのベランダ、たばこを吸い朝顔の鉢をみていると、吐かれるけむりすら掻きみだされて、巻きへとはこばれていった。そのけむりのなかにも手の霊がぼんやりみえて
 
 

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2013年07月25日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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