散文8 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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散文8

 
 
鋏で切りはなしてもなお落下しない実の、みのっているというよりうかんでいるひらたい坂の庭を、反重力や引力の中断とよんで、いまある感情に擬してみたりするのだが、それにしても眼前からきえてあるよもつびとらのすべてが、そうした停止図にきれいにおさまるともおもえず、ついには庭が一時に荒廃するように一斉に橙の尾をひいて、感情が着衣をもやしながら下へとはなれてゆくことが、泪をからだがこぼす海辺の寝返りにはあった
 
 

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2013年07月31日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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