散文15 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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散文15

 
 
つかれている顔には眼をつむってもらうといい。きまって眉間から鼻筋にあらかじめあったながれがよみがえり、眼がうけもっていた精神は、まぶたのうら、おだやかになってゆく。ときに死に顔に置かれる隈もあらわれるが、ろうかんの原石にあった滝のもようは、とりはらわれる。ひふの色がかくしていたみどりなら水にうくべきなにかのはずだ。それでこそ顔の川もシーツの川にとなりあって、顔のみえることがそのまま聖骸布をおもわしめる。ものの平穏が泣いているようにとらえられるのは、時間のさきどりがあるためだ。
 
 

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2013年08月12日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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