散文16 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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散文16

 
 
うすやみは孵化をみちびく。つれこみの部屋にうすあかりしかないことは、卵が累卵になる、あやうさをささえている。それでもひとりのおんなに算えうるかずは一・五人までだ。ひとりの半数だけがすべてを八岐にわかれさせる。この影をいだくわびしさには、風のようなものもひらかれている。むろん刻々をわける卵殻の破裂音で、たましいは皺だらけとなる。
 
 

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2013年08月13日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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