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メモ23 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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メモ23

 
 
そこにうまれて、みずからが島にいるとわかるには、家窓から海のみえるだけではたりない。さまざまな海岸線を足裏で撫でるようにたどって廊下にし、しかも足どりがやがてまるく閉じるおそれを磨かなければならない。風のあたる面積ではなく、想像の水にしずむ硝子のもんだいなのだ。はじめにおおやしまと呼んだひとよ。もしゆく足が海岸をつぶさにおさめなかったのなら、きみだけが鏡を割って叛き、おそろしい渡来のむかしを神託したのか。
 
 

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2013年08月31日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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