散文29 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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散文29

 
 
磯と浜との差は、磯が濤とのたたかいなのにたいし、浜はおんなのようにみずから浸みだしながら、海の大容をみちびきいれていることだ。ぬれた浜からのみ陸は海をふかくとおす。それで浜にはなにもかもがはなれた同在となる、牽引的な夕刻がにあう。わたしはもとより斜面がすきで、そこは草もなびかう青とおもっているが、ゆるやかな斜めをかたどる浜だけには、みると泡のようなものがゆききしていて、ちいさな肌のひかりみたいだ。
 
 

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2013年09月04日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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