散文30 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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散文30

 
 
いもうとのはしら、あねのはしらで屋根をささえられた多孔の家があるだろう。しっくいを音がゆすりとおす海辺の陋屋だ。いえびとにもつれている髪の酸味はなにか。ひとりのだいだら坊がはなれて、その屋根と水平線をおなじたかさにのぞむ。じぶんの背丈をもちい眼前をひとつの束とする坊のまなざしには、もんたーじゅが大量にさしこんでいる。われた姉妹がまざる、海と音とがすでにそうしているように。ひとところはしっくいより滝をなす髪としかみえず、ざんこくなとおさに門がぽっかりひらいている。
 
 

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2013年09月05日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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