散文32 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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散文32

 
 
おおくの俳書に「後姿論」が載っていて、その真諦は、あゆみさる樹のさみしさだ。ほんとうにはみえず、なにかがゆがんでかんじられる、視覚の亡霊状こそが後姿、という直観がはずせない。うしろが前方にとおくみえる異変をまるごと問うべきだ。十六日、髪神の地肌をふきわける野分アリ、夕暮にはそのタイフーンの後姿のわかれを、とおく雲の階下にあおぐ。かんたんな式とおもうが、やはり顔のみえない点には感ジ入ル。
 
 

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2013年09月17日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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