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読売新聞書評 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

読売新聞書評のページです。

読売新聞書評

 
 
本日9/29の読売新聞朝刊、読書欄の特集コーナーに、小野沢稔彦さんの『大島渚の時代』(毎日新聞社)と抱き合わせで、拙著『映画監督大島渚』の書評が載った。執筆者は、アガンベンの翻訳や、クレーリーの監訳で知られる岡田温司さん。つい先日も彼の『半透明の美学』を読んで圧倒されていた偶然があって、この意外な執筆者選定がうれしかった。

記事は新聞書評を意識し、ながれるような可読性で書かれている。成熟した文章。岡田さんの京大学生時代の大島体験を枕に、ぼくと小野沢さん、ふたつの大島本を、ぼくの映像解析性・技術論と小野沢さんの歴史・政治意識が好対照としるす。その対照のなかで「他者」テーマが共通しているとも。どちらにたいしても、とても好意的な筆致で、おおきな記事で迫力もあるし、まあ著者としては嬉しかった。ただし文章総体は、二著の分析というより、大島監督作品の紹介に力点の置かれた感じもある。いずれ専門的分析的な書評が、映画雑誌などで出ないだろうか。

対抗馬とされた小野沢さんについてはじゃっかん面識がある。バリバリの68年世代。テマティスム構造批評の洗礼をうけたシラケ世代のぼくとは映画にたいするアプローチがもとよりちがうが、ずっと敬愛していたひとだ。「映芸」の大島追悼特集でも活躍していた。小野沢著作はこのあいだ本屋で見つけ、学校の図書館をつうじて注文、現在は到着待ちなので、まだ具体的なことは書けない。残念。
 
 

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2013年09月29日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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