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メモ43 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

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メモ43

 
 
たばにもならず散っている詩篇はつたわらなさにうすぐもっていてほとんどが無惨だ。なにかの符牒であるにしても、つくりなした者とのみ契りをむすんでいて、細部はその者の垢か手足かすら判別しない。それでもそんなならびをこのむのは、もともと無縁なものがとなりあう錯綜に惹かれるためだ。なにかが植生とかよう構成。こうした理想とおなじように生きられる発語の間歇も、そもそも一音と別音とが区別される原理的幸福につうじている。「死者はいつでもひとりだ(たがいに溶けあうから)」という、かみしめればただしい直観でさえも、まずはあるきながら植物を眼が追うことがくつがえしてゆく。
 
 

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2013年10月23日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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