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散文44 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

散文44のページです。

散文44

 
 
なまえをはぎとられて無名になった犬どもを商っている。そのゆううつなひとみへの命名権をただ売りとばすのだ。ひとたびひとたび新規化することは水に似せることで、犬の水なら恐怖にして夜道へとおくる。からだのないうめきがきこえるだろう。寓意のきえる四つ足によって詩の川沿いがひくくなる。それでも水より、からになった檻が大事。そこにつぎの犬がまた半分だけあらわれるから。
 
 

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2013年10月25日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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