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散文46 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

散文46のページです。

散文46

 
 
暗渠が町をだめにしているので、たてもののにぎわいから離れてゆく。やがてあらわれた川面に落葉もろとも木の実がうかび、ちいさなせせらぎがさらに雑多な音をふくむ。耳がけむりになってゆくこのかんじを、みえかたのにぶい川底の苔とわかつ。おもいでに粥のような細部があり、くもる日のながめなら雪虫がかすめる。《わうごんのとまらぬ秋の厠かな》。連作もおわりにちかづくと、舞いつづける綿に囲まれる。
 
 

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2013年10月29日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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