性交
【性交】
とどまるときのしずもりかたが、わたしらにもんだいなのだろう。よくきけばうかぶひかりをひるがえっている。からだはひとつの方向なのに、めぐりはそうではなく、すべてたしこめばくぼみとなるような、ねむたいしずもりがあるにすぎない。それらをとどまっているわたしらは、たしかに超えるまえの一滴だが、めぐりもまた数滴で済むのなら、ひかりこそが最少の結節にくりかえしあらわれるものだろう。かたちはつながっては、にじむ
【性交】
とどまるときのしずもりかたが、わたしらにもんだいなのだろう。よくきけばうかぶひかりをひるがえっている。からだはひとつの方向なのに、めぐりはそうではなく、すべてたしこめばくぼみとなるような、ねむたいしずもりがあるにすぎない。それらをとどまっているわたしらは、たしかに超えるまえの一滴だが、めぐりもまた数滴で済むのなら、ひかりこそが最少の結節にくりかえしあらわれるものだろう。かたちはつながっては、にじむ
Author:阿部 嘉昭
評論家、詩作者、
北海道大学大学院文学研究科准教授
(映像・表現文化論講座)。
58年生、札幌市在住、東京移動の際は映画漬け。
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・「阿部嘉昭ファンサイト」は以下。
http://abecasio.s23.xrea.com
【著作(単著のみ記載)】
『北野武vsビートたけし』(筑摩書房、94)
『野島伸司というメディア』(図書新聞、96)
『AV原論』(関西学院大学出版会、98)
『松本人志ショー』(河出書房新社、99)
『日本映画が存在する』(青土社、00)
『精解サブカルチャー講義』(河出書房新社、01)
『実戦サブカルチャー講義』(河出書房新社、02)
『椎名林檎vsJポップ』(河出書房新社、04)
『68年の女を探して』(論創社、04)
『日本映画の21世紀がはじまる』(キネマ旬報社、05)
『成瀬巳喜男』(河出書房新社、05)
『少女機械考』(彩流社、05)
『僕はこんな日常や感情でできています』(晶文社、07)
『昨日知った、あらゆる声で』(書肆山田、08)
『マンガは動く』(泉書房、08)
『頬杖のつきかた』(思潮社、09)
『日本映画オルタナティヴ』(彩流社、12)
『みんなを、屋根に。』(オンデマンド思潮社/アマゾン、12)
その他、作詞・作曲参加アルバムに、三村京子『東京では少女歌手なんて』(メタ・カンパニー、08)、同『みんなを屋根に』(キティ、10)がある。