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娑羅林 ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ

娑羅林のページです。

娑羅林

 
 
【娑羅林】


鳥カノがやってきて音階をささやく。みっつでしかないそれを肩にとめると、しだいに顔がへってゆく。こぼさないようあるかなくては。みつろうのつくりかたが春にみえていると、音階こそたてものにあるよりふるい階段で、けむりがのぼると覗かれる。まざりのふえているあかるさが暗数だろう。七音にて虹を吹く笛、それをかなでようと、鳥カノを肩へ置くまま、うつむきがちに口淫することもある。たして十が娑羅林をひろがってゆく。
 
 



お知らせいくつか。

1)現在店頭の「文學界」(四月号)の扉に、ぼくの詩篇「一本」が載っています。本屋さんで覗いていただければ

2)北大文学研究科、映像・表現文化論講座の機関誌「層」(七号)が公刊されました。ぼくはそこに長稿「フレームを、フレームへと書き(描き)入れる」を寄せています。東京でもジュンク堂などで入手できるようです

3)北海道新聞・月イチ掲載でぼくのサブカルコラムの連載が開始されます。新聞原稿はなかなかのプレッシャー。昨日はその第一弾を書いていました。原稿のわかりにくさにつき、チェック者の女房と、つい電話で口喧嘩。その女房が今日から来札、ふたたび詩作も読書もままならない日々がつづきそうです
 
 

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2014年03月11日 日記 トラックバック(0) コメント(0)












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