錯文
【錯文】
錯文とは異種を交互に進展組織することだ。タトエバ――
もう陸蒸気は趨らずに中国の陣形をなしている。ワタシトイウ煤煙ノ青ビカリヲアゲル。海賊をさがしては福建の岸をゆくのだ。ニラノ花ヲミテイルト好色ノ風モフイテクル。どこが市隠だろう、苫屋ばかりでかくれる愉快がない。ダラシナイ輪郭ガ種ノ溶出ヲ生ム。そんな銀幕もあるだろう(眼から頽廃をまなんだ)。ダンダン水ガ円ニナッテユク。粗相せよと叫んだ。洲ノウエデ脚ヲヒラキ川ヲミチビク。胴と四肢とであらゆるかたちがおおまかにできているならあたまや指も付加物にすぎない。ダカラ物事ニムケテハ、ソノ芯デハナクホトリヲ抱ク。よみがえる歌、「空に棲む」。交響曲ガ絶頂ヘエガク極上ノ髪ノ要件ナラバ。にじむのは水面の裏、星のきえるあしただろう。閻王フウノ瞑目ノシカタガ役立ツ壇上ガアル。よこたわる処刑台でしょうか。イイエ、コダマ。