ワルツ
【ワルツ】
いわば錐がひつようで
まわすことが穿つことにもなる
効果のずれをゆめみるのだと
偏西風を知りつくした二者がいった
この星にそくした神学ではないか
「ふたつは即座にわけられるが
三つをふたつに分離するのは悲劇的で
ために最小単位でわだかまる三つは
わたしたちじしんをまもるべく
べつのかずには回収されない」
風がよりおおきな次元の
自転空へとふくれあがって
みるごと野にこまかな穴があき
まばたきごと それも閉じられる
自転をなす基軸がどこかにあり
かんじられないものの多さを
かたわらのふたりといれている
からだをつらぬく錐のめぐりへ