余白派
【余白派】
いきものが交むすがたは
まいまいでもにんげんでも
二が一に減るぜつぼうをふくみ
みなおなじ空のしたにある
ちがうどうぶつへの眷恋でさえ
「おさえてもおさえても
心臓がはばたく百舌になって
とびだしてゆく」騎乗位
ゆれて、きもちわるい
ふだんのわたしらはならぶだけで
かんけいに余白をつくりあげる
余白派とよばれるこの優位は
ただならぶことのみにあり
空にはいたらないまなざしを
けずりあって隣りあわせている
さくさくと乱交によらず
めしいのまま二頭も
そのうち数頭となれる