混浴
【混浴】
かいなはおこないの部位だが
脚はあまりそうともいえず
ゆぶねへはいってゆくはじめに
しずみを折るみえなさにすぎない
ひとなりの腰高をなしていても
ゆのなかで両脚は湯を組んで
たしかにからだみなを中途にする
この過程でおとなびた園芸者の
灌木にふれる中腰があらわれ
ゆとともにとりどりの品種が
ふろばへあふれてくるのだから
からだの底をささえあげつつ
それでも幻肢とならぬ脚は
ゆにゆれてゆがむそんざいの
エポケーのもとをかまえる
けれどもうすいゆをでるまでだ
でればふたたび脚がはじまる
とじあわすたてすじよりまえに