列柱
【列柱】
もろ脚から肉やすじがおちて
ういてあるいているではないか
蜜あるものに飲食をかぎり
しだいにとうめいを得てゆけば
一体もかばしらを唸るではないか
はしらはみんな神がかりだが
ここにない水があるとおらぶのは
即身としてどうなのだろう
たとえばさ庭のリラ、幹など
おもわせず白をいただくあれも
ひろがりわかれあった、はしらか
すべて草木はひとのこころをあるく
おのれのうえへ割れるふるまいが
やがての時軸上では水平をなす
道がのびてまぶしいわたしも
ただ北ばしらの一介となり
はしらならぶ身の間歇をわたる