ほうふつ
【ほうふつ】
あずまやというには
りるる、もうしわけの
ほそいやねがさえぎって
けさのこさめがわかる
かくて市電駅の真向いは
はだ寒くつまらない
もいわ山へ眼をやると
あんがい紺が立ちつくし
からだが二まい屏風になる
屏風のまま山へ這いずる
けさのじょうはつもあるだろう
マヒトゥでさいごの
歌詞のじゅぎょうでは
とうめいなからだを述べて
いちねんせいのからだを
さみしくさせるつもり
息そのものを開閉させて
屏風であるくのがつらくても
にぎれないこともないんだ
とうめいな手があれば
りり、ほのおだって
ただれのみえないのが
雲をほうふつさせるけど