うぇあらぶる
【うぇあらぶる】
草すうほんのはえている
まえをよこぎると
そのからだのおぼえが
うぇあらぶる、だ
それだけの画でいい
わたしはよこぎり
わかいおんなはかならず
草をまたいではきえる
かおりのこるそのあたり
ほかの国のくるぶしへ
ほんやくできないものを
ひくく這わせている
詩にしてそのまるさを
ころがすしかない
うぇあらぶるなものを
はぎおとしてわらい
ひろがり、さらばえる
よこぎる/またぐ(はだか)
なぜおんなの出没は
いつもちかくに起こり
しかもしずかなのだろう
たがいにまとったものは関係
おんなとわたしのまには
あかるい星間をしめす
草すうほんがゆれている