朝食崩壊
【朝食崩壊】
えようとして跳ぶかいなに
からだからはずれる
くうかんの箍をかんじる
おどりばのながめもあって
だれかのなした視覚が
うすあおくわだかまっている
きのうからずれている
さいしょの時間がいつも今日だ
蝉のかばねが玄関におち
なきごえのあぶらのない此処へ
つかいすすめる箸に似て
すべてとならない数がうごく
ならばあたまのすべりこんでくる
あたまの場所がこの枠だろう
ぼんやり予感の裏箔で
さかさまの股裂きはひらく
うすい刑をおもうことが
朝餉のなかハモニカを呼吸させる
のみこむのどが幾棟にも建ちながら
なぜきらきらの存続だけしら骨なのか
ないままに、朝顔の気配へむかう